最近あおり運転の事件などが話題になり、ドライブレコーダーを取り付ける方が増えていますね。
当て逃げやいたずら犯対策につける方も多いそうで。
私の親の話ですが、実際にドライブレコーダーのおかげで当て逃げ犯を捕まえることができました。
そもそも、親の車にはドライブレコーダーはつけていませんでした。
今のように騒がれる数年前からずっと、つけるように頼んでいたのですが。
お金がもったいない&めんどくさがってつけない。
仕事でも車使うんだから、つけたら良いのにー!
なんて、モヤモヤしながら何度も言い続けていました。
でも、親の重い腰はなかなか上がらない・・・。
なので絶対つけてもらうため、勝手に購入!
楽天で購入し、取り付けはオートバックスでお願いしました。
コムテックのドライブレコーダー。
駐車中も録画できるタイプにしました。
もっと安いものも売っているのですが、こういうのは肝心な時に使えないと意味がないと思っています。
もくじ
ドライブレコーダーは当て逃げ対策にも有効です
そもそも、ドライブレコーダーというものはどういうものか。
簡単にいうと、車用の防犯カメラです。
記録される範囲は様々で、運転中だけ記録されるもの、車が停車している駐車中も録画できるもの。
前方だけ、後方だけ、前後両方が映ったり、映る範囲もモノによって違います。
種類によっては360℃記録されるものまで!
お値段も安いものは5,000円しないものからあり、その記録範囲によってピンキリです。
私が買ったものと同じく駐車中に録画できるタイプのものだと、あおり運転だけでなく当て逃げ対策にも有効です。
個人的意見ですが、聞いたことのない海外メーカーよりも、サポートを受けやすい聞いたことのある日本のメーカーをおすすめします!
コムテック ドライブレコーダー ZDR-015
私が買ったのはコムテックのドライブレコーダー ZDR-015。
コムテックはテレビなどでもよく紹介されている、愛知県のメーカーです。
使用の際にわかりにくい部分があったのですが、電話で親切に教えてもらえました。
コムテック ドライブレコーダー ZDR-015の特徴
私が買ったコムテック ドライブレコーダー ZDR-015の特徴を書いてみます。
・2つのカメラで前後を記録・200万画素で映像がきれい・記録した映像は本体の液晶とパソコンで再生可能・広角カメラで前後それぞれ140度を撮影・夜間やトンネルなど暗い場所でもキレイ・録画時間も設定で選ぶことができる(常に録画も可能)・オプションの配線で駐車中も記録できる
通常はドライブレコーダーの配線をシガーソケットにさして電源を取るので、エンジンを切った場合はドライブレコーダーも停止してしまいます。
しかしこの別売りのHDROP-09があれば、車両から直接電力を取るので駐車中の録画もできるようになります。
また、シガーソケットにつなげる場合は配線がむき出しでジャマになる事もあります。
この別売りの配線は直接電源をつなぐために車の内側に通すので、配線が隠れて見た目にもスッキリさせることができます。
取り付け費用は約7,000円
車の内側につなぐ取り付けは少し難しいので、知識がない場合はオートバックスなど街の車屋さんに頼むと良いです。
私の場合は7,000円ほどでした。
取り付け費用は店舗で本体を買ってもかかる場合が多いので、販売されている料金と比べてみると良いと思います。
もちろん頼むお店によって取り付け費用も違うので、自分にとって一番便利なところで聞いてみてください。
お店によっては持ち込みは受け付けていないところもあるので、先に確認を忘れずに〜!
かかった総額は約3万円
ドライブレコーダー本体、別売りの配線、取り付け費用。
すべて合わせて約3万円ほどでした。
購入する本体によって値段は変わりますが、私は店舗でもネットでも比較してこれに決めました。
ドライブレコーダーは維持費不要です
基本的に、ドライブレコーダーは一度取り付けると買い切りで維持費は不要です。
映像は本体にSDカードを入れて記録します。
中には映像をクラウド(ネット上)で記録する機種もありますが、その場合は有料になるとのことです。
映像は消えてしまわないの?
有料のサービスを利用しないと映像が消えてしまうかというと、そんなことはありません。
SDカードの容量を大きいものにすれば問題ありません。
SDカードを選ぶときは・ドライブレコーダー対応・Class10(記録スピードが速い)と書かれているものを選んでください。容量は128GBあれば安心です。
本体の設定で古いものから自動で消していくこともできますし、絶対に残しておきたい映像は保護しておくこともできます。
衝撃などがあった場合は本体が自動的にその前後の映像を保護してくれますので、すぐに消えることはありません。
そのあたりは設定によってすべて自分で変更することができます。
ドライブレコーダーのメンテナンスも不要
不具合が起きない限りはメンテナンス不要です。
記録された映像も、古いものから上書きする設定にしていれば保存容量も確保できますし、特になにかをする必要はありません。
一度設置して設定をしてしまえば、そのあとは普通に車に乗るだけで自動で録画をしてくれます。
ドライブレコーダーのおかげで当て逃げ犯をつかまえた

以下は実際に私の親に起きた出来事です。
ニュースでよく見るあおり運転も怖いし、とにかく何か起きる前に早くつけておいてほしい。
そんな気持ちでなかば無理やりつけたのですが、これが本当に正解!
事件が起きたのはドライブレコーダーを取り付けてから、2週間後のことでした。
当て逃げ犯との遭遇
ドライブレコーダーを取り付けて2週間後。
車で2時間ほどかかる場所で事件は起きました。
その時の状況を戻ってきてから詳しく聞いたところ、こんな話でした。
スーパーの駐車場での出来事
親が孫と二人でスーパーに買い物に行きました。
足りない食材を買うだけだったので、駐車場に停めてほんの15分ぐらいで車に戻ったら。
なんと車の左前の部分がへこんでいる!
親も突然のことでパニック!
孫をつれているので落ち着かなきゃいけないという気持ちもあり、どうしていいかわからずにいました。
するとある女性が声をかけてきました。
当て逃げの現場の目撃者
その方は80代のご夫婦の奥さまでした。
ご夫婦がスーパーから帰ろうと車に乗ったところ、大きな音が聞こえてビックリ。
見たら向かいの車がぶつけられている!
そして去っていく軽トラックが!
ご夫婦があわててその車を追ったら、なんと同じ駐車場の少し離れた場所に駐車。
運転手は何食わぬ顔でスーパーに入っていったとのこと。
ナンバーは控えたけど、ご夫婦もどうしようかと悩んでいたそうで。
ぶつけられた車のところに戻ったら、ちょうど車の持ち主(私の親)がいたので声をかけた。
そんないきさつだった、とのことでした。
当て逃げ犯のもとへ
親がその女性と一緒に当て逃げ犯の車がある場所に行くと、女性のご主人が車を見張ってくれていました。
その時点で、ぶつけられてから10分も経たないうちに、当て逃げ犯がスーパーから出てきて荷物を積み込みだしました。
あわててみんなで駆け寄ると、その当て逃げ犯はなんと70代のおじいちゃん。
少しあとに奥さまもスーパーから出てきました。
どうやらおじいちゃんは買い物をしている奥さんを迎えにきたようで、逃げられずに近くに停めてスーパーに入っていったみたいでした。
まさか見つかると思っていなかったおじいちゃんは
なんて急に言いだし、とにかく大騒ぎ。
ボロボロの軽トラック
当て逃げ犯の乗っていた車は軽トラック。
その軽トラックはけっこうなボロボロ具合。
バックで駐車場に停めようとして、隣に停めていた親の車にぶつけたようでした。
ぶつけた部分が荷台の角だったせいで、大きくへこんだのは親の車だけ。
パッと見てもどれがぶつけたときの破損かわからない状態でしたので、目撃者がいなかったらすぐに見つけることはできなかったと思います。
目撃者を攻撃しだした当て逃げ犯
警察も到着し全員で一緒に親の車の元に移動して、状況説明。
目撃者ご夫婦がぶつけたときの説明をしたら、またまた大騒ぎ!
確かにご夫婦は、音がして去っていく軽トラックを見ただけ。
ぶつけた瞬間は見ていませんでした。
ドライブレコーダーと当て逃げ犯

目撃者のご夫婦が80代ということで、自分よりも老人だと思った当て逃げ犯のおじいちゃん。
自分も70代なのに、言いがかりをつけだしました。
ドライブレコーダーの存在を警察が伝える
警察に言われて、途端に当て逃げ犯のおじいちゃんはおとなしくなりました。
捨てゼリフのようにまた言い出すおじいちゃんですが、もう動かぬ証拠があるので諦めたようでした。
ドライブレコーダーのおかげで当て逃げ犯を逮捕

ドライブレコーダーの画像を確認するために警察署に行き、映像が動かぬ証拠となり逮捕されました。
結局は示談になったので、正確には逮捕ではないのかもしれませんが。
今回、親はすごく運が良かったと思います。
- ドライブレコーダーをつけた後だったこと
- 駐車中も録画する機能付きにしていたこと
- 目撃者がいたこと
- 長時間の買い物ではなかったこと
- 当て逃げ犯が逃げるに逃げられない状況だったこと
このどれか一つでも欠けていたら、最悪の場合、泣き寝入りだったかもしれません。
目撃者のご夫婦が見張っていてくれたおかげですぐに発見できたし、お二人には感謝してもしきれません。
駐車場の防犯カメラに頼ってはいけない
田舎のスーパーの駐車場なので、平面でかなり広いところでした。
駐車場の防犯カメラはスーパーの入口近くの範囲は映っていましたが、親が停めていた場所は映らないところだったそうです。
今はいろんなところに防犯カメラがあるとは聞きますが、それに頼りすぎるのはやめた方が良いなと実感しました。
警察官の言葉がすごく印象に残った
開き直ったかのようになっていた当て逃げ犯に向かって、警察官が言った一言がすごく印象に残っているそう。
「今回、誰も乗っていないときで良かったね。本当はこの子が乗っていた場所だったよ」
孫(私の甥っ子)は、私の親と2人で出かけるときは助手席に乗ることが多いです。
ドライブレコーダーの映像で、助手席で嬉しそうにはしゃいでいる甥っ子が映っているシーンがありました。
それを見てさすがの当て逃げ犯であるおじいちゃんも、静かになってようやく謝ったそうです。
ドライブレコーダーは自分の運転に気を付けるきっかけにもなる
親は警察官の言葉が、自分にもすごく響いたと言っていました。
誰にでもいつかやってくる老い。
親の運転が心配だなーということもありました。
なのでドライブレコーダーをつけたのは、自分の運転にも気を付けてもらうためでもあったのです。
こんな形ではありましたが、一つのきっかけになりました。
ドライブレコーダーは当て逃げ対策にも性能が良いものを!

今回、もしケチな心を出して駐車中に録画できないものにしていたら、決定的な証拠はすぐに出ませんでした。
もちろん目撃者もいたし警察が調べてくれたら、車の状況などでわかったとは思います。
ですが、そのためには何度か足を運ぶ必要があったかもしれません。
親の住まいから離れた場所だったため、何度も行くことは大変だし難しかったと思います。
早期解決したため、残りの手続きなどは電話のみのやり取りで済みました。
これもドライブレコーダーという決定的な証拠があったおかげかもしれません。
今回買ったドライブレコーダーは、駐車中も録画できるというところが大きなポイントでした。
車を買い替えるタイミングでつける、という方もいると思います。
ですが、いつこのようなことに巻き込まれてしまうかわかりません。
私たち夫婦は車を売却したのですが、使用していた当時ドライブレコーダーはついていませんでした。
乗っていたあいだは何も起きなかったので、本当に運が良かったなと思いました。
もしご家族の方で取り付けていない方がいたら、ぜひこの話をして勧めてもらえたらと思います。